国際礼讓の立場から犯人を引渡してくれというのではなくして、日本側には裁判権がないのだという根本の考え方に立つておるということが大体明らかになつて参りました、すると先ほどお話にありましたが、軍艦の乗組員以外の一般のイギリス兵隊というものに対しても、イギリス側におきましては、日本側には裁判権がないのだ、すべての日本にいるイギリス兵に対しては、イギリス側が裁判権を持つているのだ、こういう主張に立つておると
日本の方はこれを国際礼讓であると解釈しておる。この食い違いに対しては、はつきり日本の立場というものを回答できるわけだと思うのですけれども、それは回答するつもりですか、どうですか。
しかし礼讓上の問題として事実上はまつたく平和関係と同じでございまして、先方の外交官の地位も認めておりますし、外交官としての活動が大体できるような建前になつておる、こういう現状でございます。
つまり法律上は根拠がない、しかし国際礼讓の立場もあるから暫時の間猶予を與えよう、そうしてある期間が過ぎた後には外交特権というようなものは一切なくなる、従つて一般在留民並の扱いをする。たとえて申しますと、出入国管理令や、あるいは、外国人登録法その他の日本国内法も当然これは適用せらるべきものであるというような日本政府の見解であろうと思います。
○政府委員(草葉隆圓君) 適用する区域がないということよりも、その附近に、日本の附近におきまする場合におきましては、日本に一種の独立国としての従来の国際的な礼讓、礼儀という立場からこの字を入れておりまするから、従つてこれはその附近にアメリカがおきますることによつて、直接日本との平和條約並びに日米安全保障條約で左右される問題ではないと存じます。
(「何が悲しいのだ」と呼ぶ者あり)外交会議におきます代表の演説につきましては、自主独立の国としての立場と同時に国際礼讓の立場もございます。両者を勘案いたしていたすべきものと存じまして、(「アチソン長官は日本の全権に見せておるか」と呼ぶ者あり)私は弁明の限りでないとお答えいたしました。又その答弁を繰返します。
二ケ年の破壊結果は、自由の名の下に極端なる放縦生活が行われ、下剋上となり、信義、礼讓は影を失い、秩序は紊乱し、詐欺、横領、脅迫、強盗、殺人が日常茶飯事となりました。全く動物的な国民となつてしまつたのであります。すべての政治は力を失つて、他の力を借らねばならない。財力は日を逐うて第三國人の手に移りつつある。思想は共走破壊の指導に腐蝕されつつある。
第四に、外國君主や外交使節に対し保護規定を削除したのは、いかなる理由であるか、この削除は、國際間の友誼礼讓にもとるだけでなく、新憲法に違反するのではないかという質疑がありました。これは外務委員長及び本委員会の多くの方々から意見のありましたところでありますが、これに対しては、政府委員より次のような答弁がありました。